よりシンメトリーに。
「右と左で顔が違うんです!」
「右側はいいけど、左側は気に入らないんです!」
などなど、来店いただいた女性の訴えです。
理想はシンメトリー。
左右対称の美しさ。
でも人間ではシンメトリーはありえません。
利き手、利き足、利き目があるように左右の筋肉の付き方が違います。
内臓もほとんどが一つです。
顔についても片噛みぐせが強ければ、左右の筋肉がアンバランスになる。
よく噛む方の筋肉が発達し、噛まない方は衰えてきます。
TVや映画に出演する女優やモデルたちも撮られる方向を意識して変えています。
見られて一番いい顔をカメラに向けているんですね。
逆に言えば、気に食わない方向の顔があるということです。
まっ、しかし、ソレを言っちゃ、オシマイですけどね・・・。
仕事としては、できるだけシンメトリーに近い状態にします。
もちろん、片噛みぐせや寝方など日常生活を見直さすことも必要です。
個人的には左右のアンバランスがあることが人間らしさだと思います。
完全なシンメトリーだとロボットやサイボーグのような感じがしませんか?
なぜか冷たい印象を持ってしまいます。
CGではあえて左右差をつけて、より人間らしさを表現していると聞きます。
それを個性として受け止めるか、理想像として求めていくのか、でしょうか。
美容は果てしない道程なんですね。